「世界に誇る荒鷲の、翼伸ばせし幾千里・・・」(「加藤隼戦闘隊」の歌より)
今月2日に、このブログで紹介した「立川飛行機」、そこでも製造されていた戦闘機「隼」。 第二次大戦中の日本に、この「隼」を駆る陸軍の飛行戦隊があった。
その部隊歌から、この一節が思い出された。
でも、この旅は幾千里なんてものじゃない、60億キロメートルなのだから。
日本の「ロケット開発の父」糸川博士(糸川英夫)について説明する必要があるだろうか。
今更、特に無いと思うが、多才多能な人でバレエダンサーでありヴァイオリンの制作者でもある。(このヴァイオリンはユーディ・メニューインが試奏したという)
一般に知られるところとして、彼の著作「逆転の発想」という本はご存知だろう。
彼は「中島飛行機」で「隼」の開発にも関わっていたという因縁もある。
もちろん、今回の旅の目的地「小惑星25143」は彼に因んで「イトカワ」と名付けられた。
カプセルは確認された、「試料」は採取されているのだろうか。 相模原で分析が始まる。 JAXAの相模原キャンパスは、「宇宙科学研究所」を訪れたことがある。 (この近くにもスケートリンクがあるが、「銀河アリーナ」と名乗っている)
ハヤブサがイトカワへの着陸を失敗した「探査機ミネルヴァ」は、未だに宇宙を彷徨っている。 言うまでもなく、ミネルヴァは「工芸の女神」。 そして、我が家の「神」でもある。
ハヤブサよ、君が任務を果たしていれば、46億年のタイムマシン。
初期の任務に失敗していたとしても、カプセルを持ち還り、燃え尽きた姿を誰も忘れない。
BACK TO THE EARTH HAYABUSA