関東地方、梅雨入りした。 今年は、もう梅雨が無いのではないか、漠然とした個人的な想像は効力を持たず、「梅雨」になったそうだ。 この小満から芒種の時期に始まる、東アジアの特徴的天気は、生活の大きなサイクルではある。
ところで、北海道には梅雨が無いという。 地理的に東アジアではないという証拠だろう。 北の国なのだ、その「北の国」の南の端が北海道。
梅雨は「梅」の「雨」とも考えられる。 梅が黄色く熟す時期の長雨、それがそのままなら「黄梅雨/ファンメイユー」。 余談だが、当地の近所に「青梅」という歴史的風情を感じさせる街がある。 多摩川を挟む街道沿いに細く家が並ぶ。 この地には名前の由来通りに、青いまま熟す梅の木があるらしい。
6月の雨はまだまだ大したことはない。 梅雨の実体は7月にあるように感じている。 でも、7月20日には夏が来るのだから。 というのが例年ではある、しかし、人間の尺度なんて高が知れている。 人生で初めて、なんて台詞に意味はない。 地球の歴史と比べるほうが可笑しいだろう。
人間によって環境は変わる、それを含めて大いなる力を受け止めるか、やり過ごすか。
どんな梅雨になるのだろう、どんな夏が来るのだろう。
それは、人生最後かもしれないし、地球最後かもしれない。
暫くは太陽も月も見られない日が続く。
幾日か経って月が見えると、いつも月齢の変化に戸惑う。 梅雨には「梅雨のソナタ」