最近はいろいろなブドウを見かける。 小さなものから大きなものまである。
色も緑から黒に近いところまで、とにかく昔とは比べようもない賑やかさだ。
形も丸いもの、細長いものと様々だが、食べる人間として特筆すべきは何と
言っても「種が無く、皮も美味しい」ということだろう。
この多彩さはどうしたことか、と心配になるくらい。
柑橘系などは、未だにカンブリア紀かと思う程、毎年のように新種が現れる。
ハイブリッド(交雑)や、クロッシング(交配)は際限がない。
昔は、勝沼までブドウを買いに出かけていた。大きな巨峰が目当てだった。
我が家から勝沼インターまで1時間掛からないことが多い。
(東に走れば、浦安のネズミー・ランドへも同様だ)
巨大な玉は皮を剥き、種も取ってから食べていた。 冷凍も面白い。
写真のブドウも、種無しで皮も食べられる。捨てるところが少ないのは有り難い。
ヴードゥー教はブラックマジックの範疇に入る。
キリスト教徒に依って、生まれ故郷から拉致され、奴隷として働かされた人たちの
精神的支えであり、生活の規範として機能し、今に至っているようだ。
宗教という概念とは違うように感じる。 民間信仰というのだろう。
「フリートウッド・マック」の「ブラックマジック・ウーマン」か
「ジミ・ヘンドリックス」の「ヴードゥー・チャイル」を、きょうの音楽に選ぶと
思われるだろうが、もう少し話を進めたい。
ヴードゥー教といえば、下品なハリウッド映画のせいで「ゾンビ」という存在が
有名になった、なってしまった。
1968年のアメリカ映画「Night of the Living Dead」、
同じくジョージ・A・ロメロ監督の、「Dawn of the Dead」。これが、1978年。
これらにより「ゾンビ」という名とイメージが定着したようだ。
マイケル・ジャクソンの「スリラー」に出てくる、アレである。
さて、ブリティッシュ・インヴェイジョン時代のバンド「The Zombies」。
結成が1961年という。 この時代にゾンビという名前を付けるものだろうか。
この辺の目配りというか、センスが面白いと感じるが、まさか、ゾンビーズが
ゾンビと無関係だったら、もっと面白いというか、これまた笑える話となる。
1964年にデビューして数曲のヒットがあるが、日本では何と言ってもこれだ。
「ふたりのシーズン」Time of the Season 。
(この歌詞が何とも分からない、どういう含みがあるのか、ないのか)
ヨーロッパ固有種のブドウはフィロキセラ(Phylloxera ブドウネアブラムシ)に
因って19世紀後半に全滅したことがある。 さあ、大変だ。ワインがつくれない。
これに耐性のあるアメリカ産の台木に接ぎ木されることで、
名高いフランスの葡萄畑も死の世界から蘇ったのだった。