倫敦五輪が始まった。
オリンピックのマークは、いつつの輪。 青、黄、黒、緑、赤。
五輪マークは五大陸を表すという、その色も。
電気屋さんが使うカラーコードを当て嵌めると「64052」となる。
オリンピックという言葉を「五輪」と置き換えたのは素晴らしい。
日本語の最高傑作のひとつだろう。 伝説としては読売新聞社の発明。
連想の元となったのは言うまでもなく、「宮本武蔵」の「五輪書(ごりんのしょ)」。
17世紀中葉に熊本県熊本市の「霊巌洞」で書かれた兵法書。
地の巻、 水の巻、 火の巻、 風の巻、 空の巻。
多くのスポーツ選手に愛読されている「五輪書」、特に最後の「空の巻」は、写真を撮る人にも大変有用だと思う。 フォトグラファーにも同様だろう。
この五輪という言葉の元は、仏教の「五大」であることは、その指す意味で分かる。
「地・水・火・風・空」、これをカタチにしたものが「五輪塔」だと思う。
立方体、球、四角錐、半球、先の尖った球が重ねられている。
あの形は座した仏様でもあるという。
新聞はスポーツ欄から読むと言う人がいる。
一面は人類のやらかした失敗が書かれた紙面、スポーツ欄は人類が成し遂げたことが書かれているからという。 名言のようだけれど、そうだろうか。
メダルを取った人の後ろには、どれほどの失敗があるのか。
敗北の金字塔(ピラミッド)のキャップストーンが金メダルかもしれない。