「胡/こ」、
中国の西側、東側、の地域、そこに住む人々をそのように呼んでいた。
だから、この「胡」の字がつくものは、シルクロードの彼方を連想させる。
遥かな遠い旅をして、わたしたちの目の前に現れたのだろう。
胡桃(くるみ)や、胡椒(こしょう)や、胡麻(ごま)なども。
「胡の瓜」と書いて「胡瓜」、キュウリもその仲間かもしれない。
ご近所さんから、育てたキュウリを貰った。 1本目は、真っ直ぐに育ち、見事なものだった。 しかし、2本目からは、形の歪なものしか採れないと言う。 何か理由があり、対応できるものか、それは分からないけれど、味の違いは無いと思う。
「胡弓/こきゅう」という擦弦楽器がある。 これは和楽器であり、現在の日本では中国の楽器である「二胡/にこ」との混同が問題となっている。 勿論、原型を辿れば大陸の彼方かもしれないけれど。
形もコースも調弦も演奏法も、全て違うと思った方が良い。「二胡」を「胡弓」と呼ぶのだけは避けたいものだ。 外国のものには慎重に敬意を持って接することが大事。