で、本来の具体的な行為である「爪を研ぐ」、猫もそのように言われることがある。
実際には人間以外には無理ではないかと思う。 爪を研ぎ澄ましておくなんて。
そういえば、歯をヤスリ掛けして噛みつく人がいた。 それが仕事ではあったものの、その行為をテレビで見て、興奮し、ショック死した人もいたそうな。 噛みつく人の名は忘れたけれど、確か、それは柑橘系で、ビタミンCを添加された飲料のようだった。
話を戻そう。
猫が、爪の食い込みそうなところに爪を立て、しきりに引っ掻くことがある。 これが家具である場合、お互いの不幸となる。
それを「爪を研ぐ」なんてい言うけれど、それはどうなのだろう。 確かに、そんなイメージだけれど、猫と暮らすと、違う意味にも見える。
強いて言えば、あれは「爪を剥がしている」、のではないだろうか。 どんどん曲がって生えてくる爪が、自分に刺さるのかもしれない。 だから、それを取りたい。
もしくは、古い爪を落として、次に出来ている新しい爪と取り替えたい、そんな行為に見える。 鮫(サメ)は次々に新しい歯が生えてくると聞いたことがある。
あるときから、アミの爪を切ってやることにした。 「猫用の爪切り」というものがあるのだ。 そうすると、爪でガリガリする回数が減った。 半分より少ない。
たまに、自分の歯で爪に噛みついていることがある。 それは、だいたいこんな感じに見えるとき。 爪の手入れかもしれないけれど、爪が落ちていることもある。
爪を取るのが目的かもしれない。