爪切りは弧になった歯を持つものが多い、だから弧になった爪の欠片を生む。 それが地上に落ちるわけだが、見ていると面白いことが起こる。 アリがやって来て、それを運ぶのだ。 楽しそうに運んでいるように見えてしまう。 小さな欠片ならイスラムの三日月剣のようであり、大きなものなら巨大な青龍刀を担いでいるようだ。
彼等には貴重品なのだろう、意気揚々と自分たちの巣に運ぶ。 それで、何をするのか、地中のことなので見てはいないが、聞いた話では農業をするとか・・・?
20世紀のことだが、友人が自動車のパーツだったか、小さな部品を海外から輸入した。 壊れないように箱の中にはパッキング(緩衝剤)が入れてあり、商品は固定されている。 そのパッキングがポップコーンだったと聞かされて驚いたものだった。
シロツメクサの花びらは、切り取った爪の形に似ていると思う。
生まれて何十年も、「白爪草」かと勘違いしていた。 今では「詰め草」であることは承知している、これも緩衝剤として使われていたことがあり、名前がその由来を表している。
白いものなら「白詰草」。
大げさに言うなら、白詰草が庭に群落を作った。 夜は星空を思わせる。
ミツバチが数匹来て蜜を吸っていた。 そういえば、レンゲソウ(蓮華草)に似ている。 あちらの蜜の方がおいしいのでは? きょう知ったことだが、「レンゲ」と呼んでいたものは「ゲンゲ」と呼ぶ方が通りがよいらしい。 釈然としない。
蜂にはいろんな種類がいる、どれも怖いが、優しいものから、すっごく怖いものまでいる。 これを序章として、あしたからささやかな「蜂三部作」。
日本で、最も人間を殺している他生物は蜂だという。