寒波に襲われている地方がある。 寒さと風と雪。 当地の今朝の気温はマイナス5度だったが、比べようもない。
寒い日には風呂に入りたい。 しかし、我が家には「風呂」が無い。 なぜ無いのか、ひとことで言えば「我が家が貧乏だから」・・・。
厳密にいえば無いわけではないが、冬は使いものにならない。 部屋と一体になっている。 タイルばりで床や壁と繋がっているので、いくらお湯を入れても部屋に吸い取られ、湯の温度が下がる。 夏なら「バス遊び」くらいは出来るのだが。 というわけで、いつも「シャワー」。
近隣には銭湯は無い。 30年くらい前には何軒かあったような気がする。 最近の風呂代はどのくらいだろう。 調べてみると・・・。
「東京都知事告示料金」は平成20年6月15日より、大人(12歳以上)が450円。 高いか安いか分からないが、風呂に入れる施設は、他にもある。 隣町に「ゴミ焼き場」がある。 事実関係は詳しく知らないが、そのときの熱を利用して風呂を湧かしているという。 運良く、割り引き期間中に回数券が買えると、11枚綴りで4000円。 風呂屋より断然安い。 勝手に「ゴミ焼き温泉」と呼ばせてもらっている。
風呂好きというわけではないが、ときに出掛ける。 男湯は空いているようだ。
我が家に工事をして風呂を据え付けることは、理論上は可能だが、経済的に無理がある。 その連続で35年間、風呂無し生活が続いている。 「信じられない」という人もいるだろうが、世界基準で考えれば、湯に身体を入れる方が珍しいのではないだろうか。 暖かいからといって、そこに浸かっていられるなんて、珍しい人種なのだ。
「でもなぁ、寒いとなぁ・・・風呂も良いよね」。
どこの家にも不思議はあるものだ。 七つくらいは。 seven wonders