Life.com より「Better Than a Bath」
Harley finds an escape from the New York City heat at a sprinkler in an Upper East Side park.
Photo: Mario Tama/Getty Images 7月20日, 2005年
バスつながりのオムニバス。 バスタブの話を続けてみようと思う。 湯を貯めてそこに浸かるのは日本人だけ、と言うと極端過ぎるだろうか。 では、それを実行している国や地域とはどこだろう。 温泉伝説では、動物が傷などを癒しに来るという話もあるけれど・・・。
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合のHPで入浴料を調べたが、ご丁寧に銭湯の入り方も説明してくれるようだ。 それは常識として、外国、突飛な例はよくない、イギリスやアメリカではどうだろう。
ということで、ハリウッド映画などの美女の入浴シーンを思い出してみよう。 彼女はバスタブから出てくるとき、その濡れた裸体に「バスタオル」を巻く。 これは、なぜか・・・。
この理由を知ったのは、「りんぼう先生」の英国シリーズだった。 つまり、恥ずかしいが、疑問が解けたのはそれほど昔のことではない、ということになる。
気になっていたのだ。 バスタブにシャボンを溶いて、その泡の中に身体を浸して洗う。 問題はその後。 彼女は身体を濯がない(すすがない)。 泡まみれの身体を、たっぷりした大きなタオルで拭う。
(食器も洗剤で洗って、濯がずに布で拭くだけ、という話も聞いたことがある。 水に流すという習慣が無いのだろうか。もちろん砂漠の民が食器を水で洗わなくても当たり前。ところ変われば・・・?)
さて、先ほどの彼女、その作法なら大きなタオルが必要だろう、と思う。 石鹸水で濡れたタオルで何度身体を拭いてもスッキリしないのではないだろうか。 日本では、そのような入り方をしない。 石けんは流して落とすからだ。 イメージを押し付けられているのではないだろうか。 このデカいタオルを洗い、干して、仕舞うのは大変な作業だから、使った人間各自でやるならよいが・・・。
わたしたちには、タオルは小さくて薄いほど良いのではないか、と考えてしまう。
日本でのバスタオルの存在意義を見いだせない。 タオル屋の陰謀? 最大の産地である愛媛「今治」の人に尋ねてみたいものだ。
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我が家のバスタブにお湯を貯めていられないのは、このように部屋の構造と一体化しているため。 タイル張りの部屋に湯を貯めても温度は逃げる。 イメージは逆だが、効果が認められない行為としては「焼け石に水」という言葉が正しいだろう。 さすがに築60年? タイルもボロボロである。
ドン・ホーの歌で「小さな泡」