キャベツロールは、日本ではロールキャベツと呼ばれる。
cabbage roll なら巻くものの素材、つまり外から考えているが、stuffed cabbage というなら詰められたもの、つまり中から考えている、ということだろうか。
日本のロールキャベツは、茹でて柔らかくしたキャベツの葉で挽肉などを巻いて、それを煮たものが主流だろうが、味付け方法は相当数のバリエーションが考えつく。 詰め物としては、次に有力なのは「米」だろう。 インディカの方が良いかもしれない。 餅米を詰めた「ののこめし」も思い出す。
個人的には、根本から話がひっくり返るようで恐縮だが、中身が挽肉ならキャベツより白菜(チャイニーズ・キャベジ)で巻いた方が好きだ。 ロールキャベツに倣って「ロール白菜」と呼んでいる。
春には「春キャベツ」というものを見かける。 去年まで、これは春に収穫されたキャベツかと思っていたが、それは違うという指摘を受けた。 春キャベツという種類らしい。 柔らかくて、加熱すると柔らかすぎるようだ。 今回の料理は冬キャベツ(寒玉)で作られている。
本題、名前はロールキャベツに倣って「ボールキャベツ」と名付けている。
これも本来は煮て作っていたが、今回はちょっと違う。 基本的な作り方は断面の写真で分かると思うので詳しく説明しないが。 キャベツの葉は少し加熱しておく、耐熱ボウルに外側の葉から敷いて、挽肉と葉っぱを交互に重ね、南半球を作り、それをチンする。 その後、小型の中華鍋に移して表面を焼いた。 ちょいと固いキャベツをガシっと食べる料理になった。 煮ても良いし、オーブンで焼いても良いと思う。 以前、煮たものが丸いままで皿に乗せられ食卓に出てきた。
さて、ボールキャベツの「ボール」だが、有力な選択肢がふたつある。
bowl とball どっちが良いだろう。 *料理記事の監修:noriko-iwamoto *
Musik
キャベツには、昔から胃腸を整える効果があると考えられていたが、それがビタミンU、又の名をキャベジン、のおかげ。 日本には「キャベジン」という胃腸薬がある。 今回は、それを忘れて「太田胃散」を思い出してほしい。 ある意味で、曲本来の意味と関係なく、違うイメージが植え付けられた「悪い例」ともいえるだろう、ちょっとガッカリさせられるところだ。 ショパンの前奏曲、「イ長」調だが「胃腸」とのシャレに使われてしまったようだ。
曲調は納得できるのだが。