当地は、日本の「バーナード・ショウ」を名乗る「花登筐/ハナトコバコ」の小説で知られる。
物語は「山水館」という温泉旅館を舞台に展開する、嫁いできた女性の大いなる苦労と、成功への物語。
その小説「銭の花」をTVドラマ化したのが「細うで繁盛記」(1970年から放送)で、「新珠三千代」が主役を演じた。
冒頭のナレーションが素晴らしかったので、今でも覚えている。
「銭の花の色は清らかに白い。 だが、蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする」
湯けむり写真を撮ったら面白かったので、三日後、また撮ってしまった。
櫓は、形をその場所に合わせてあるのか、同じものを見かけない。
ゆるゆると湯気の立っているものから、ゴーッと吹き出すところまである。
側溝などからも湯気が立ちのぼり、半パンで行ったら脚が熱かった。
是非、冬にも見てみたいものだ。
当然、高温危険さわるな、である。
(尚、小説のモデルとなった旅館は、10年以上前に経営破綻した。)