G7も無事に終わり、伊勢も平穏を取り戻しただろうか。
各地に、ご自慢の「うどん」があると思う。
伊勢には「伊勢うどん」。
話に聞けば聞くほど興味深い食べ物。
ということで、前世紀の終わりだったか、食べに行った。
太くて柔らかい麺、そこに真っ黒なタレを掛ける。
その対極と思える堅いうどんが、山梨県の「富士吉田」にある。
有名な「吉田うどん」である。
人気店が幾つもあるけれど、今回訪ねたのは「桜井」さん。
山梨といえば「ほうとう」も有名。 でも、ほうとうは「ケ」で、うどんは「ハレ」かもしれない。
ほうとうは、煮込み料理に、薄くした麺を入れたものとして発生発展したのではないだろうか。
(麺とは、その字の通り、麦を面状にしたものをいう)
野菜や、たまには肉もあっただろう、それを煮て食べるのが主であり、日常の食事として、ほうとうは具のひとつだったのでは? そのとき食べられるものを中心にしたと思う。
逆に、うどんは、大事な小麦を意図的に食べるもの。 それが故に馳走だったのではないか。
祝い事などの「ハレの日」に食べたという。