薩摩守(さつまのかみ)平忠度(たいらのただのり)。
彼は平安時代の武将、「清盛」の異母弟。
彼については殆ど知らない。 ということは、「無賃乗車」の話になる。
平忠度の名が「ただのり」と読むことから、
ただ乗り、つまり無賃乗車の意味として使われてしまった。
大変迷惑なことだろうし、本人に対して、まことに失礼なことである。
昭和の言葉というよりも遥かに古そうなイメージ。 このまま死語となることを望みたい。
仕事で工業団地へ行ったときのこと。
昼に食事出来る店もあるけれど、コンビニで弁当を買うこともある。
あるとき、駐車場に置いたクルマの中で、暖めてもらった弁当を食べていた。
店の横に座り込んでいる人が見える。
男性、どこの国の人か分からないけれど、たぶんアジアの人。
真剣にタブレットを操作している、表情から、余裕の無さが見て取れた。
想像すれば、彼は日本へ出稼ぎに来ていて、この時間、家族と連絡を取り合っているのではないか。
ここで何かを買い物した後なのか、それは分からない。
客に対するサービスに「ただ乗り」しているのかな? それは判断できないのだけれど・・・。
だとしても、いいじゃん、このくらい。 短い昼休みのひととき、勘弁してあげようよ。