きょうは立冬、冬が始まる。
太陽が低い。 日が短い。 冬至も近い。
低い太陽が朝方の寝室の窓を照らしている。 網戸に光が流れてゆく。
光条が美しい。
人の生活のリズムは、月の満ち欠けを見るのが分かりやすい。
でも、一年間のサイクルは太陽の高さで感じられる。
一年の始まりは冬至にするのが分かりやすい。 低く弱くなった太陽の光が復活する。
これ以上に、一年の始まりを示すのに意味のある日は無いだろう。
月のリズムと太陽のリズムが合うことは有り得るか。
月の満ち欠けは約29.53日。 太陽のサイクルは約365.24日。
このふたつのリズムが共鳴することがあるのか。
じつは、19年に一度、冬至の日が新月になる。 大きな切れ目と言えるだろう。
そして、今年2014年は今世紀初めての新月と冬至が重なる日。
それを、「朔旦冬至/さくたんとうじ」と呼ぶ。
朔は無、月のない日。 旦は朝、日の出を表す象形文字。(だから、元旦は元日の朝のこと)
そして、その日が冬至であったなら。
太陽の復活と、月の復活が同じ日だなんて、貴重な一日じゃないだろうか。
来し方行く末を考えて、謙虚に過ごしたい今年の冬至、12月22日。
まだ、一か月以上も先のことって思うでしょ、でもこの時期、あっという間なんだから。