薬用植物園のオマケの話。
最近は書くことが減ったといわれる「手紙」。
封筒に入れて送る書状を「手紙」と言うことが多い。 封筒に入れずに、一枚の紙に書く簡易的な書状として「葉書」がある。 「年賀状」などは、この形が多いと思う。
「葉書」という言葉、その字を見れば分かることだが、「葉」が関係しそう。
葉に文字を書いたのではないか、と推測できる。
「タラヨウ/多羅葉」という木があった。
このタラヨウの葉も文字を書くことに使われた。 モチノキの仲間の常緑樹。
この葉の裏に傷を付けると、その部分が黒く変色し、文字が書ける、そして読める。
近づいて、この葉を手に取って見てみると、どの葉にも文字が書いてあった。
ということで、アップで葉を撮りたいところだったけれど、文字が読めてしまうのでやめておいた(笑)
この変色は永い時間保たれるらしい。
葉に書いて情報の伝達に使ったことから「葉書」という言葉が生まれたのではないか、という説は、なるほどと思わせる。
現在では、「葉書の木」とか「郵便局の木」という呼び名もあるそうだ。