「香川照之」という俳優さんが、「市川中車」という歌舞伎役者になった。
これは驚くべきことなのだそうだ。
「お姉さん」と「いちご」さんのblogで「リンゴ」を見た。
リンゴと市川中車・・・、何かが頭の中で纏まりそうな、ゾクゾクする気配。
実は市川中車という名に覚えがある。
それは子供のころの思い出。 つまり、話は50年以上の昔に遡る。
昭和30年代からアメリカの「西部劇」というものが流行った。 当然ながら、話の順序として、アメリカでも流行っていたらしい。 映画やテレビドラマがたくさん作られ、その影響が日本にも押し寄せてきていた。
日本の少年たちは剣を捨て銃を取る。
「ボナンザ」というテレビドラマがあった。
後にタイトルが変わって「カートライト兄弟」と改題したように思う。
お父さんと三人の息子が暮らす家の話。 余談ながら、三男坊は後に、大草原に小さな家を建てる話で大当たり、ビヴァリーヒルズに豪邸を建てた。
テレビドラマは、吹き替えが行なわれ、日本語の台詞が聞こえる。
このお父さん役は、人気と実力のある俳優で、他でも見ることのある人。
この吹き替えをやっていたのが、先代の「市川中車」ではなかったかと、思う。
何故覚えているかというと、子供にとってはその渋い声は、滑らかさに欠け、やや聞き難く感じられていたからなのだ。 子供のこととて、お許し願いたいところ。
後に知ったのだが、このお父さん役の「ローン・グリーン」という俳優は、誰が聞いても良い声なのだ(笑) 低く滑らかなトーン、惚れ惚れする。
ヒット曲もある、歌というよりは台詞だけれど「Ringo」が有名。
この「リンゴ」というのは「リンゴ・キッド」のこと。
わたしより100年と2日早く生まれた無法者のガンマン「ジョニー・リンゴ」である。
ジョン・フォードの名作「駅馬車」、ジョン・ウェインが演じた役のモデル。
ある意味で英雄なので、歌にもなる。
ここで、ひとつの考えが浮かんだ。
世界中ということでもないけれど、外国で「美空ひばり」の「リンゴ追分」が聞かれ、そして歌われているのは、ご存知だろうか。
恐ろしいことに、果物のリンゴではなく、このリンゴ・キッドの歌だと思われているからではないのか。
これは、わたしの推論。 でもって、音楽学上の世界的発見じゃなかろうか(笑)
ほかに気が付いてる人がいなければ良いなと、邪念が渦巻く。
で、色々検索。
あ~残念、悔しいことに、わたしが最初の発見者ではなかった。
「リンゴ」と「市川中車」から、ここまで辿り着いたのに・・・。
「思索の秋」である。
トロージャンズのリンゴ