本来、十五夜の月とは、毎月十五日の月のことで、基本的に満月となる。
今年の新暦の月見は9月30日、これが旧暦の8月15日。
「中秋の名月」という。 中秋とは、秋の中、秋の真ん中のこと。 秋とは7月8月9月のことで、その「三か月の真ん中の日」である8月15日が「中秋の名月」。
その日は当然「満月」となる。
「仲秋の名月」と書いてある場合もある。
でも、仲秋とは8月のことを指す言葉なので、現実には同じ日になるとしても、意味としては「中秋の名月」と書いた方が良いと思う。
そして、その次の「十三夜」の月も拝むのが良いとされる。 これを「栗名月」などと呼ぶ。
このふたつを見ないと「片見月」などと言い、嫌われることだったそうだ。
現在では月を拝む人は少なく、その運行は殆ど理解されていない。
明治の改暦前は、月の満ち欠けを頼りに、わたしたちは日々を暮らしていた。
次の満月が「お月見」。
「アミちゃん、ススキの様子見といてね」
古来より、役に立たないものを「猫の手」という。