アミが寝ている椅子は、冬からのお気に入りで、春を過ぎても続いている。
何故それに執着するのか、人間から見ていると理解できない。 その前の冬はフリッツ・ハンセンで過ごした。 今はそれに乗せるとすぐに降りてしまう。
現在のお気に入りは、この椅子。 特徴は「大きいこと」。
シートが一辺50cmくらいある四角形。 狭い家に、大き過ぎる椅子。 デラックスな人でも座れそう、これが2脚ある。
アミが気に入っているのはパソコンの前の椅子。 これも、不思議なのだ。 もうひとつの椅子も同じではないか、と思えるのに。 こちらに拘る。
人間も、そこに座る必要のあるとき、仕方ないのでアミと人間が一緒にこの椅子へ。
アミが背もたれ側にいて、人間は前の方に座る。
互いにぴったりくっ付くので、双方がアンカとして機能しているかもしれない。
腰が痛くなって、アミを後ろから引き出して抱っこすると、1分ほどで降りる。
人間だけが座っていると、後ろに乗りたいと下で待つ。 浅い位置に移動してやると、背中と背もたれの間に、スっと飛び乗る。
あることを決めると頑固にそれを守る。 ネコって、そんな生き物だっけ。
固有の性格? 自分で決めた「やりたいこと」を貫く。