先ず「妖精」だろう、見た人は殆どいないと思うけれど「ブラウニー」と呼ばれる。
チョコレートを使ったお菓子も、「ブラウニー」と読む。
イーストマン・コダック社のフィルムを思い出した人は「ブローニー」と読んだはず。
エリック・クラプトンの弾いていたギターといえば、フェンダー社のストラトキャスターが有名だ。 当時珍しかった黒いペイントの「ブラッキー/Blackie」は、オークションで1億円以上の値段がついた。
その次と言えば、ブラウンサンバースト仕上げのストラトキャスター。
こちらは「ブラウニー/Brownie」と呼ばれた、こちらは5,000万円くらいだったか。 要するに色がブラウンなのだ。
(彼がギターを売った理由は、ドラッグやアルコールなどの依存症を治療するリハビリ施設を支援するため)
妖精、お菓子、コダック、フェンダー。 このよっつ。
現在、「ブローニー」という言葉からはフィルムを連想するけれど、イーストマン・コダックには「ブラウニー」というカメラが存在した。 20世紀が始まると同時に売り出されたこのカメラによって、フォトグラフはポピュラリティーを獲得する。
これは言い方を変えると、「フィルムの発明」を意味する出来事で、写真史上、最も重要な出来事のひとつと言える。
ブローニーという読み方は、ある意味で間違いである。 カタカナで書くこと自体に問題があるけれど、これは「ブラウニー」。
そのブラウニーというカメラを見ても、「ブラウン」を感じない。 茶色のカメラとは思えない。 なぜ、この名が与えられたのだろうか。
仮説、
これは妖精のブラウニーのことかもしれない。 「あなたは写すだけ、その後のことはコダックが全部やります」、この言葉が思い出された。 夜中、人が寝ている間に仕事を片付けてくれる小さな妖精ブラウニー。 こちらをイメージした命名なのだろう。
庭を一周したら、ブラウンな景色が目に付いた。
クラプトンのブラウニーと言えば、この曲が伝説となっている。