適切な訳語を探せば、「妥当」くらいの意味ではないか。
リーズナブルな値段というと、その価値に見合う値段ということ。
だから、「安い」という意味ではないと思う。 むしろ、金額としては高い場合も。
不当に安ければリーズナブルではないし、高価でも、「それしかないもの」なら桁外れに高い値段になるけれど、それはリーズナブルなのかもしれない。
価値を自分で判断して、適切な価格と思うならリーズナブルと言えば良い。
(inexpensive という意味もあるだろうけれど) それに見合わないと考えるならエクスペンスィヴと言えば良いし、安いと思えばチープと言えば良い。
客が言うのも変だし、店の人間が言うのは深くオカシイ。 自らをおとしめている。
どうしてこんな使い方になってしまったのだろう。
誤解の少ない世の中にするためには、安いという意味で使われる「妥当」という言葉はちょっと引っ掛かるけれど、そうんなことを言えばキリがない・・・。
もちろん、冗談で使うのは自由だし、そこはその人のセンスってもの。
上手な使われ方に笑わせてもらうこともある。
でも、この言葉、自分の価値判断が問われるので、目利きでなければ「使わないほうが無難な言葉」だと思う。
ちょっと無愛想な言い方をするなら、使って構わないのは「白洲正子」とか?
だから、もちろん、自分では使ったことがない(笑)