ここに、日本の初代総理大臣である伊藤博文の「金沢別邸」がある。 隣に牡丹園があるけれど、この建物は「牡丹亭」というものではない。
(つまり、「湯 顕祖/とうけんそ」の「牡丹亭還魂記」を意識していないそうだ)
明治期の建物が連想出来るけれど、特段の趣、とは言えない。 建物の個性という意味では、暮らした人間の色合いが強く出た「白洲邸」には及ばない。
建物のみで、彼の遺品など、生活を感じる部分がないからだろう。
茅葺きの建物で一部は板葺きだった。 まさに風光明媚、羨ましい立地である。
伊藤公は現在の山口県「光/ひかり」市で生まれたらしい。
(実は、中学生のとき、その町に住んだことがある)
この屋敷の庭に松があり、松ぼっくりが落ちていた。
彼は「吉田松陰」の「松下村塾」で学んだ経験がある。 以前、松下村塾には行ったことがあり、そこで松ぼっくりを拾って帰ったことを思い出した。 他のものと混じって、どれが松下村塾の松ぼっくりか分からなくなっていることも、思い出された(笑)