ハチヤという柿の種類がある。 どんな漢の字を当てるかは、地域地域で様々。
手前の方は、去年の秋に岩手県の収穫された「ハチヤ」。
奥の方は、大丈夫、心配は要らない、一昨年我が家で収穫された「ハチヤ」なのだ。
どちらも自家製の「干し柿」。
自分で作ると、どの段階で「干し」を終了するか、全ては自己責任で自由になる。
渋味は消えるわけではなく、マスクされるだけらしいので、どの段階で食べても身体に取り込まれるタンニンは同じということらしい。
手前のものは、やや軽めの干し方、柔らかくて透明に仕上がっている。
問題は奥の方だろう。
この作り方は、しっかり干す。 そして、粉を吹かせる。
実の糖分を表面で結晶化させて白くするということ。(冷蔵庫に入れて乾燥させた)
それら二種類とも冷凍保存して、解凍した。
しっかり干されて色の濃い干し柿に白い結晶、それが解凍されてこんなになった。
これは、自分でやる食べ物遊び。
食べてみると、それはもう大変甘いのだった。
「濃い色の甘さ」があった。 黒砂糖とか、そんな感じを受けた。
人為的に手を加えなければ、色と味の関係は深いように思われる。
誕生日の夜のデザートだった。