停電再開だそうである。 当地は雨が止んできたところ、暗い&寒い。
灯油は売っていなかったので、停電中は暖房の手段が無い。
考えてみれば、春や秋は良いとして、夏の電力は毎年毎年綱渡りだったわけで、今年の夏を思うと、不安になる。 よく言えばゾッとして、それは節電効果だが。
電力需要と電力供給の危険な関係は、一気にその姿を見せた。
最近の夏は暑い。 節電を呼びかけると、それが暑さに由る「死」に繋がるからか、当地でも東京電力の節電のお願いは聞かれなかった。
クーラーを使わないと死ぬかもしれない、その状況で計画停電を実施することはできるのだろうか。
第3グループC地区の当地は、午後3時20分から午後7時までの間の最大3時間、とされるが、この意味は午後3時までに仕事の区切りを付けて、停電中の電車に乗って、帰宅せよ、と読める。
被害のある発電設備の修理、火力発電所の新規建設が急がれるけれど、それだけでは回復できない。 その他の発電システムが必要になる。 今回のような根こそぎに全てが奪われては、対抗する術が無い。 でも、これは例外と考えて、小さな発電システムを増やし、そして電気を貯めてゆくことになるだろう。 そして、その使い方について、わたしたちは考え直さなくてはならない。
停電開始予定時刻まで、あと20分。
「パソコンの電源を落とします、さようなら。」
まるで月探査船に乗って月の裏側を廻るみたい。 3時間のお別れ。