ミョウガは植えっぱなし、なんの手入れもしていない。 それなのに、毎年の「夏のお楽しみ」を提供してくれる。
7月に143個、8月に185個、9月に93個、10月に20個。
残念ながら合計は441個。 もちろん、目標にした1000個という数に根拠はないので、これだけでも感謝しなくてはならない。
ミョウガの金魚は、あの暑い夏を和らげてくれたし、赤梅酢漬けは本当に赤い金魚を造り出してくれた。
殆どのミョウガの地上部は、枯れて融けるように消えてゆく。 数種類の植物が話し合いをしたように、順番に地上で太陽の光を受け、それぞれのサイクルを全うする。
ローズマリーにもたれ掛かって、ここだけは、まだ少し元気。
あの夏の熱が、まだ身体に残っているように感じる。 でも、秋は深まり、北海道では市街地でも雪が降り始めたと聞く。
雪が降ると、どうしてもこの曲を思い出す。
この地球上に70億近い人が住んでいるらしい。 そのうちの1億人くらいが、このショパンの幻想曲を聞くと、特別の感覚を持つだろう。
日本人だけが、「雪の降っている街の状景」を連想する。
Chopin Fantasie Op. 49