背景の雲に夕日が当たっている。 電線より高いところには太陽の光が届いている。 太陽の高さ(低さ)が想像できるし、言い換えれば、それは太陽の沈み方でもある。 高い所に光が追いやられてゆく、最後に地上も空も闇に包まれて夜が始まってゆく。
こちらも夕暮れ時だが、これは面白い。
外出から帰ってきて、珍しい状況に、焦ってカメラを取りに行った。 これは西に厚い雲があるのだが、地上との隙間から光が射している。 電線には光が当たり、背景の雲は影の中にある。
こちらの方が遥かに珍しい光景。 一瞬の後、電線は影に飲み込まれた。 その日、薄暮の時間は短く、闇は一気に当地に流れ込んできた。
everything but the girl - night and day
闇の世界からの帰還が始まった。 夜も昼も無事を祈り続けた家族。
(コール・ポーターの名曲だが、彼の名は石炭を運ぶ人という意味ではない)