昔は、一日の食事が、朝と夕の二回だったそうだ。 朝昼晩と食べられるようになったのは、それほど昔のことではないという。 しかし、生活のパタンによっては、それだけでは体力が維持できない場合があった。 そこで「やつどき/八つ時」に休憩を取りつつ、軽くお腹に入れるようになったらしい。 外に出っぱなしの農作業など、当然だが、休憩の水だけでは辛そうだ。
「八つ時」に摂った軽食が、「お八つ」の語源であることはだれでも想像できる。
でも、「八つ時」は現在の「3時」ではない。 ここが面白いところで、一日の始まりが、もっと早かったのではないだろうか。 照明は無いのである。 無くはないが、経費も掛かるし、何よりお天道様と共に生活することが大事だ。 夜が明ければ、仕事開始、そうなると、休憩の時間も3時では遅過ぎたかもしれない。
「八つ時/八ツ刻/昼八ツ(未の刻)」は平均的には午後2時くらいになると思う。
「おやつ」が「お三時」になった理由は諸説ある。 昔の習慣と、新しい時間感覚が摺り合わされた結果として、「3時のお八つ」という言葉が出来た。
庭に、3時になると咲く花がある。 花を開くという意味なのだが、開く時刻は花の種類により様々。 (昼まで寝ていてはアサガオは見られない、というようなこと)
3時に開く花を持つこの植物は、それゆえ「三時草/サンジソウ」とも呼ばれる。
去年の勢いは凄かったのに、この夏は絶頂期がいつだったのか分からない。
暑さのせいか、元気の無かった「ハゼラン」、一度は紹介しておきたい小さな花。