8月26日の記事「蝶のファンダンゴ」で、鮮やかなオレンジ色の蝶を紹介した。 ミントの蜜を吸いにきていた。
頂いたコメントで、これは「ツマグロヒョウモン」という種類、しかもメスであることも分かった。
最近、新聞でこの蝶のことを読んだ。 生息域が変化しているという話。 目撃情報の集積で、この「南に住む蝶」がどんどんと北上しているという趣旨だった。 ご想像通り、このような話題は、近年の地球表面における高温化に絡めて提供される。
ミントの蜜を目当てに、きのうも来ていた。 近づくと「イヤ~ん」という感じで距離を取る。 標本のようには写せないけれど、こんな模様。
1枚目の写真は構図も考え、それなりの出来だと思えた。
そこへツマグロヒョウモンが近づいてきた。
まさか画面内に入ることはないだろう・・・、ところが、なんである。 撮影中のコスモスに止まってくれた。 気が小さいもんで、こういうときには焦ってしまう。 バッターボックスで、ピッチャーが気の抜けた球を投げ、スーッと真ん中高めに入ってきた、ヤッタ、と思い切りバットを振ると、瞬間の邪念のせいで凡フライ、そんなことが同時に思われた。
情報って並列して処理できるんだなぁ、と感心する。
同時に身体を動かす。 蝶を入れたいがために構図は崩れるし、どちらにピントを合わせて良いか判断できない。 花びらよりは羽根の方が厚くて透過光が弱い。 でも、考えてる暇はない、急がなくっちゃ。
なんとか2枚写したものが、これ。 ちょっと運が良いって言えるかも。
雲間から日が差し始めていた。
左にコスモスの葉が入ったのが分かった。 もっと右に振ろう。
どちらが良かったか分からないけれど、こんなバタバタは楽しい。