遠くない所で、例の声が聞こえた。 たぶんこれはムクドリの声、大勢だ。 まったく見かけないときもあるけれど、群れで移動するらしく、来た時は大騒ぎになる。 カメラを持って出てみると、その声はエンジンの音に変わりつつあった。 近いところを通りそう。 でも、ムクドリは何も驚かない。
ちょこんとした鼻先、段の付いたお腹、四発のエンジン、ロッキードの「C-130ハーキュリーズ」、仕様は分からない。 説明する能力はないけれど、数字の前の文字「C」は「Cargo」から取ったものらしく、「輸送機」を表す。 突っ込まれないために書き添えれば、各国に「軍用機の命名規則」というものがあり、これはアメリカでの話ということ。 三軍が共通の任務記号を使うものかどうかも知らない。
わたしたち日本人に馴染みがあるのは、何と言っても、B-29や、B-52などの「B」(Bomber/ボマー/爆撃機)、F-15、F-22などの「F」(Fighter/ファイター/戦闘機)だろう。
それに一時期の話題になったP-3Cという名前がある。 これはパトロールの「P」、この場合は「哨戒機」を意味する。
愛称を「オライオン」というけれど、冬の星座でお馴染みの「オリオン」の英語読みになる。 これも、ロッキード社製(現在はロッキード・マーティン)だが、日本での「ロッキード事件」を思い出すと、あのとき話題になった飛行機は「トライスター」。
トライスターは意味から言えば「三つ星」ということになる、つまり、オリオン座の三つ星だろう。 理由は知らないけれど、ロッキードはオリオン座が好きなんだな、と思っている。
写真から、プロペラブレードが四翅であることが見える。
(最新型は六翅に変更されているらしい)
「平衡を失った世界」
Philip Glass - Koyaanisqatsi