正規軍が陣立てを公開し合っての全面戦争なんて馬鹿げている。 形式とか様式として、実際上の決着がついている場合は示威行動として意味があるかもしれないが。 小規模な編成での奇襲などを織り交ぜた方が、遥かに有利だと思う。
スペインがナポレオン軍に対抗した「スペイン独立戦争」。 しかし、戦争の名前はそれぞれが勝手に付けるもの。 英語では「半島戦争」、フランス語では「スペイン戦争」、そして現地では「スペイン独立戦争」と呼ぶ。 至極当然の結果だと思う。
これを現地の言葉で書くと「Guerra de la Independencia Española」となる。
この最初の言葉に注目して欲しい。
Guerra/ゲラ、「戦争」の意味で、この小規模なものを Guerrilla/ゲリリャと言うそうだ。 もちろんこれが、わたしたちの言う「ゲリラ」の語源だろう。 この戦争で「ゲリラ」が活躍したからだ。
局地的な豪雨のことを「ゲリラ豪雨」と呼ぶのは、ちょっと抵抗がある。 笑い事で済むものなら、悪ふざけで許されるかもしれないが、実際の被害があり、亡くなる方もいる。
その状況に「ゲリラ」は神経を逆撫でする。
10年以上前になるが、「観望会」や、「富士吉田のうどん」が面白くて、富士山方面へ何度も行った。 5合目の駐車場から下界を見ていると、小さく厚い雨雲が確認出来るときがある。
あの光景は忘れられない、雲が行灯のように光り始め、その下が急にぼやけてくる。 小さな区域が、激しい雷雨に見舞われている様子なのだ。 局地的豪雨である。
当地も、きのうの午後に見舞われた。 南からの風が吹きすさび、大粒の雨に叩かれた。
気象庁のレーダー画面で赤く色付けされた雲。 我が家では「赤い雲」と呼んでいる。
「赤い雲接近中」それなら分かるが、雨雲が上空で「赤変中」、これは怖い。
窓から外を眺めていると、大雨の写真を撮ってみたくなった。