国道16号線は東京環状線、東京を大きく取り囲む軍用道路であった(である?)。
この道を敵に取られると、首都は孤立する。 現在、この道を制圧しているのは占領軍の生き残りである「アメリカ軍」だと言う人もいる。
沖縄とは比較のしようもないが、横田基地があるおかげで、実生活では大きく迂回させられることが多い。 基地の中に道路を作ってもらったのか、道をまたいで基地があるのか分からないが、そういう場所も少しある。
あるとき、16号線を横浜方面へ向かって走りながら撮影。
道路の名称は意外に難しく、何と呼ぶべきか分からないこともある。 この場所は「瑞穂バイパス」のアンダーパスというのか。 この辺りの左側に横田基地が始まる。
たぶん、1975年頃だと思うが、この近くに一軒の食堂があり、夜中に食事に行った。 終夜営業をしていたと思う、夜中に走る運送業者を客にしていたのだろうか。
その店内に、たくさんの写真が貼られていた。 そこには見慣れた顔が。 「国際警察特別室」の面々ということだった。 1968年から1973年までTBS系列で放映されたテレビドラマ「キイハンター」のロケが行われていたそうだ。 いったい、この地がどういう場面・状況に設定されていたのだろう、と当時でも思った。
興味深いのは、この組織のチーフが数年して「Gメン’75」のチーフとなって戻って来ることだ。 海上自衛隊館山航空基地の滑走路で撮影されたというタイトルバックは、その後幾多のパロディーを生むほどに印象的だった。
そこに芥川隆行のナレーションが流れる、「・・・熱い心を強い意志で包んだ人間たち」。
出だしから、道端の草をたくさん食べてしまった。 さあ、アンダーパスを抜けてゆこう。
「金網八景」というタイトルで金網写真を紹介したが、こうやって見てみると、当地では金網は見慣れたもので、自分の頭に摺り込まれたものかもしれない。 それが金網八景に繋がったのか・・・。
基地には軍用機以外も飛んで来る。
人が生活しているのだから、それに付随する諸々があって当然。
この辺りには、基地を眺める建物があった。 飛行機好きなどが来ていたのだろうか。 写真を撮る人は今でも多く、にわか仕立ての鉄道ファンとはレンズの長さが違う。
これは珍しい風景ではないかと思う。
ここは道の両側が基地になっていて、国道16号線の上を直交する歩道橋。
当然、金網で囲まれている。 何故なら、この網の中は「アメリカ」なのだから。
横田基地メインゲート(第2ゲート)。
ご存知「在日米軍司令部」、そして「第5空軍司令部」。
敵国というものがあるなら、当然、ミサイルはここを狙っているだろう。 しかも、一発目の可能性もある。
これも「バグダッド・カフェ写真」予備軍と考えられる。
こちらの形の方が似ているじゃないか。 でも、あの写真は空の青が難しい。
16号線から「武蔵野橋」手前を左折、五日市街道へ入り、立川方面へ走る。
この設備を何と呼ぶのか分からないが、これも道路を挟んで存在する。 これが都道7号線五日市街道の北側。 この先に滑走路がある。 ということでアプローチして来る航空機は、初めて見るとびっくりするほど低い。
今、Google Map でこの場所の航空写真を見て驚いた、雪だ、雪が積もっている。
そして次の写真が街道の南側。
この一直線に長く並んだ架台には照明が付いていて、点滅する。 その点滅の具合が問題で、この上を飛ぶ飛行機が自機の速度を正確に知ることが出来るようだ。
昔、レコードを聴くときにターンテーブルの回転速度を、蛍光灯の光を使って調整したのだが、その原理と同じ。 といっても、今更、例として成立しないのだろう。
この現象・効果をなんといったか・・・、思い出せない。
車で走るイメージの曲を探した。 デニス・ホッパーの流れで「Born To Be Wild」?
それはやめといて「Born To Run」、ボスも昔は痩せてたね、今もカッコいいんだけど。