天候と仕事の関係で、草刈りの予定が大きく遅れてしまった。 普段なら刈り取られていたのだろう。 今年はたくさんのネジバナが咲いてしまい、刈るのも可哀想ということで困っている。 移植してみようかと思うが、鉢植えは難しい、という話を聞いた。
取り敢えず、写真撮影。
写真を見ていて驚いた、右巻きと左巻きがある。 巻き方の表現はどちらから見て言えば良いのか分からない。
進行方向、つまり空に向かって言うのか。 人が上から覗いてみて言うのか。
何れにせよ、右巻きは「CW」、左巻きは「CCW」と表現するのが誤解が少ないようだ。
右巻き、CWは「clockwise/時計回り」、
左巻き、CCWは「counter-clockwise/反時計回り」の意味。
庭のヤマイモは左に回転しながら空へ向かう。でも人から見ると右巻きと言ってしまいそう。
右に巻くことを時計回りというのは、なぜだろうか。 時計の針が右に回ることで、時が進むことを表現することにした理由とは?
実は諸説あるが、有力なのは「北半球のエゴ」説。
日時計の影が右回転で時を進める経験を継承しているからだという。
確かに勝手な話ではある。
わたしたちは気がつかずに、人を傷つけていることもあるのだ。
ネジバナは、ネジレているからネジバナというのだろう。 ネジというものは日本には無かった。 ネジが我が国にもたらされたのは「鉄炮記」によれば1543年頃のことになる。 銃身の一端を閉じるための方法としてネジが使われている。 偶然、製鉄に長じた種子島に伝わったことで、国内の製造が可能になったという奇跡。 それが我が国を世界一の銃大国へと導いたという話、興味は尽きないが、ここからは、お代を貰わんと話せまへんなぁ(笑)
話の趣旨から逸れるので、また機会があれば、ということに。
参考文献
ヴィトルト・リプチンスキ作「ねじとねじ回し - この千年で最高の発明をめぐる物語」
この本に、なぜ、私たちはこんなに性能の悪いネジとネジ回しを使うのかという記述がある。 作者の説明では、驚くなかれ、「ヘンリー・フォード」が決めたらしい。 逆説的にフォードが天才であることが理解できた。 経営という観点から、この頭に来るネジとネジ回しのセットが世界に流通してしまった。 しっかりと確実に締められるからではなく、ネジからネジ回しが外しやすいという理由で! (大量生産には、この方が都合が良いからだ)