関東地方、先週末は雨模様。 そして、結構冷え込んだ。 雨が降っても写真は撮れる。 普段から、曇ったら撮ってみたい状況、雨が降ったら挑戦したい写真のアイデアなんて誰でも少しは持っているだろう。 横からの強い光のように、あなたに博打をさせない穏やかな光線。 もちろん、晴れた方が「七難隠す」と言えそうなのだが。
庭の山芋、太い芽を出すのは大きな芋で、実は、この段階で掘った方が楽なのではないかと思っている。 何本かのそれらが、他を引き離し成長している。 収まって欲しい棚を突き抜け、自分から倒れ始めている。 後は横に伸びてもらうしかない。 遠くの鉄塔と重なって見えた。
背景を沈ませた写真も七難隠す。 葉には水玉を作るものと、そうでないものがある。 最も有名なのは「蓮の葉」、その名を取って「ロータス効果」というくらい綺麗な水玉を作り、転がす。 庭で見ていたら、ミツバは、まるで撥水していなかった。 逆に言えば、親水性が高いということか。
柿の葉に雨粒。 風の悪戯、揺れが収まらなくて二重に写る。 何枚も撮ったけれど、これが気に入った。
ホオズキの花が咲いている、下向きに、ひたむきに。 これでは見過ごすところだった。
クモの巣は無難な被写体。 雨粒との相性も良い。
山芋は何かに絡む、巻き付くことをやめられない。 ミョウガの葉に? それは無理。 解いて柱に誘引してやった。 一番手は、とっくにゴールしているのに。
ここでショパンの「雨だれ」が来ないことを許してもらって、
ピアノソナタ「悲愴」の第二楽章、アダージョ・カンタービレ。
曇り空の「面的光」に映し出された光景。 時折、雨が舞い、中盤からの三連符のところは、風が吹き雨粒が少し大きくなったように感じられるでしょ? と言っても大雨ではなく、これは天気の揺らぎ。 そして雨はまた止む。 まさに人類の宝物、素晴らしいアダージョ。 そして、落ち着きのある誠実な演奏。
Beethoven Sonata no. 8 Pathetique