我が家は干し物が得意だ。 得意というのは、それが上手ということではなく、日常にしているという意味。 晴れれば、相変わらず「大根」を干している。 自分たちにとっての理由を考える。 美味しいものが食べたいだけ? たぶん、そういうことだろう。 食料の保存法であり、ひとつの調理法でもある。
ナツミカンピールを作ったときに、「バレンシアの月」に接近した。 これを外で干すと染み込んだ糖分が結晶化して表面に現れた。 これで安定化するのかと思ったら、家に中ではまたその砂糖が融けた。
同じことを「梅干し」で見たことがある、まったく同様の現象と思われる。
1枚目の写真。 器の中、左は説明したもの。 右は「黒砂糖」を振り掛け、からめて、干したもの。 焼いたようにも見えるが、そうではない。 たぶん、黒糖はチョコレートの色から連想したのだろう。 庭で干されているものを見て、訊ねた。
「なに? これ」
「黒糖・オランジェ」(笑)
ふうん、である。 言うまでもなくこれは洒落なので、この言葉は通用しない。
久しぶりに、コクトー・ツインズでも聞いてみようかな。