調整されたフレットは気持ちが良い。
09年8月26日に「フレット調整」ということで紹介している。 今回はネックとボディの接合部にあたる14フレットより高いところが少し暴れているように感じていた。(フレットの高さにバラツキがあるという意味)
ボディの内外を綺麗にして、唯一の機械部「糸巻き/弦巻き」にネジの弛みが無いか調べて、注油する。 この糸巻きはごく普通のもので、Schaller/シャーラーというメーカーのものだが、裏に文字が刻んである。
これを読むと、「Germany」の前に、最近は少なくなってきた「W」の文字を確認。 「西ドイツ製」であることが分かる。 なんだか懐かしい West Germany 製。
1949年にドイツが分断され、50年間、その歪な形が続いたが、1961年に建設されたベルリンの壁は1989年の暮れに壊された。 それまでは、不滅の建造物と思われたのだが、事態は急激に展開した。 そして念願のドイツ東西統一、そして、西ドイツもそのときに消えた。
日本では昭和から平成へ、そしてバブル経済の頂点だった。 あれから20年、日本の辿った道は・・・、失われた10年が再来し、失われた20年となり、ミドルパワーをかろうじて保っているが、プレゼンスは失われつつある、と言えるだろう。