棘が対生しているのが山椒の証
山椒魚は井伏鱒二、山椒大夫は森鴎外。 山椒大夫は可哀想な話、そしてその裏返しの復讐劇に変わる。
山椒魚のほうが遥かに好みだが、その結末に関する問題は解決されていないと思う。 1985年、作者が末尾を削除してしまったからだ。 みなさんがどちらを読んでいるのか、ご確認を。
その件はそれとして、彼の処女作であるこの短編、小粒だがピリリと来るのは、みなさんご存知の通り。
さて、我が家の丑寅(北東)の方角、そう、鬼が出入りする「鬼門」だが、そこに山椒の木がある。 この棘で鬼の侵入を防いでいる。
春に若葉と花の穂が出る。 この木は雌雄異株で雄花のほうなのだが、実はその事をまったく知らなかった。 いつになったら「実」がなるのか、恥ずかしいけれど何年も待ったのだった。 雌花のほうに実がなるそうだ。
というわけで、頭を切り替え「花山椒」の木として付き合っている。
若芽・若葉は「木の芽」と呼ばれることが多い。 木の芽味噌が好きだ、佃煮も良い、取り敢えず塩茹でにして取り置かれ、様々な料理に活かされる。
このジャパニーズ・ペッパーから若葉が出てきた、これと花の穂を摘まなくてはならない。 ほぼ毎日。
それはいつまでか、答えは「アゲハチョウ」がやって来るまで!!!
器は豆腐の入れ物。 これで32gということらしい。 棘がスゴくて収穫作業はちょっと大変。
「花山椒」は有り難いが、でも、無い物ねだりで、「実山椒」も憧れではある。
イツァーク・パールマンとアイザック・スターンで、どうよ。