昇り立つ湯気と香り。 タケノコは、出来るものなら「焼きたい」。 茹でて灰汁抜きなんて言いたくない。 捌いてすぐにアツアツを食べたい。
とは言ってもこれは難しいことだ、なかなか体験できないだろう。 掘る前に火を熾す、くらいの勢いがいるからだ。 しかし、可能性があるときには試みてほしい、料理と食事が「祭り」に変わるのだ。
話が逸れるけれど、ゴールデン・レトリーバという犬がいる。(レトリバーは間違い、意味をなさない) とても賢い犬らしい。 10年以上前の話、それを飼っている人が新車を購入するにあたって考えた。 愛犬が最も映える車は何か。 こういうことで悩むのは楽しいことだったろう。 で、その飼い主が選んだのは紺色のボルボのエステートだった。 なるほど、よく分かる。 それはまとも過ぎるが完璧な選択。
これはとてもポピュラーなARABIA(FINLAND)のTEEMAプレートのブルーだが、この皿でタケノコを食べるとこうなる。 これが同様の色彩構成。 (この食器は現在ではiitalaの扱いになっているようだ)
残念だが、これは去年の写真。 そんな祭り、毎年出来るほどの環境にはない。 今年は買ったタケノコ、それでも直売所で家人が心を込めて選んでくれた。 店頭に並んだものは、いくら新しいと言われても、それは違うのだ。 普通の手順を辿ることになる。 山椒は摘みたてで。
姫皮と蕪の自家製梅肉&梅酢和え。
土佐煮、先っぽの柔らかいところ。
これも大変好きだ、味噌炒め。 今回は挽肉と。
部位によってタケノコ料理は変化する。
たぶん、筍御飯は端午の節句辺りに現れるのじゃないかと思うのだが。
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オマケ
試作品が出てきた。 半分餅米。 定番は細く切ったタケノコと油揚げ。
かなり白く仕上げる、醤油も使うが、たぶん、普通より塩味系。