実際の生活者として、そろそろ家が近づいたことを教えてもらえる、八王子インターで降りて、きょうはどっちの道で帰ろうか・・・、となる。 この工場、正式には「サントリー武蔵野ビール工場」というらしい。 文字通り、武蔵野の面影が残る良いところである。 それゆえ「府中」と呼ばれるのだが、古人(いにしえびと)が国府を置いた心持ちがわかるようだ。
原料、二条大麦というらしい
少し、話を戻すが、スカイツリーでも若い女性社員と思しき人から、案内を頂いた。 その役に抜擢されたのだろう、訓練を受けいている様子ではなかった。 仕方のないこと。 話し方などは少し残念だった、最近の若い人風だが、それは上司の責任。 会社を代表して人と接するのは大変な仕事だ。もしかすると、東武鉄道が自らの会社の有り様をスマートに考えられていない、ということなのかもしれない。 いくら工事現場での説明とはいえ、634メートルもある輝かしいタワーとイメージが合わなかった。
翻って、このビール工場だが、遥かにカッコ良い。 才能とまで言わなくとも、適性を見抜き、訓練を施すことによって、「会社の顔」を作っていけるものだ。立ち方、歩き方、ユニフォームの着こなし、しゃべり方(鼻濁音も使う)、説明する内容を自ら理解しているか、客はそれらを一気に感じ取る。本当のことを言えば、見学者が見る内容は意味のないものだ、真の姿は見えない。 でも良いのだ、そのような広報の積み重ねは実を結んでゆく。 設備の見せ方は考慮されていた、いろいろな意味で。
仕込み、麦芽から麦汁へ
発酵タンク
要するにヒトとモノなのだ。キャビンアテンダントと言えば、今は昔ほどの御威光はないかもしれないが、今回お世話頂いたスタッフはCAに並ぶ実力と見えた。 つまり、C.Iへの取り組み方が、ここに現れている。
見学は予約制、出来立てのビールを3杯飲んで良いのだと。 しかも、オミヤ付き。