東京スカイツリーは、完成前から多くの人々の興味を誘っている。 それは新名所になるだろうし、商業施設としても強力だと思う。 しかし、関東地方に暮らす人々にとって、その基本的な役割は「電波塔」なのだ。
日々、その高さを増す建設中のタワーは、若木の生長を見るような清々しさもある。 先日、現場へ向かうバスの中で、高さが300メートルなら、高速道路上の「高井戸」辺りから見えるのでは、と言われた。 東京西部に住むものには、東部の様子はよく分からない。 いろいろなシミュレイションがあるのだろう。
現実に、毎日その成長を見ながら暮らしている人もいるわけだ、考えるまでもない、当然である。
実は、友人から以下の写真が送られてきた。 なるほど、こいつはスゴい。
これは、自宅のベランダから見える景色だそうだ。 両側に、視界上の障害があるが、これはお互い様。 見ている自分は、その後ろの人には障害物。 大きな建物に挟まれて、ちょっと危うい見え方だが、これを毎日見ていられるのは羨ましい。
こんな例えは少し変だろうが、鉢植えの花も要らなければ、水槽に魚を飼う必要もない。 冗談で褒めるなら、さぞかし、完成後はテレビがよく映る家になることだろうし、ワンセグも完璧な環境になるだろう。
写真の様子では、この家はスカイツリーの北側になる。 これは午前中の光だと思うが、太陽の動きで横から光が当たるときに、良い絵になるかもしれない。 定点観測が期待される。
関東平野の広さは、初めて見るものには衝撃的。 日本には、こんなに広く平たい地方があるのだ。
このタワーを使って「日時計」を作ったらどうだろう。 自分の居場所が影に入ったり出たりしたときには時刻が想像できる。 地球が太陽を回っていることが、理解されるかも、しれない。
Musik Arabesque I