タケノコ好きである。 あの「えぐ味」に強い。(たぶん、鈍感ということだろう)
渋いのも、割と平気なようだ。 ということで「灰汁(アクと読む)に強い」と言われる。
で、こちらも虚勢を張って、「こんなの大丈夫、大丈夫」と強がってしまう。
それが積み重なり、最近では「灰汁魔(アクマ)」とも呼ばれる。
佐渡から渋柿が送られてきて、その日のうちに処理をして、2週間が経った。
そして、本日を以て「干し柿の完成です」と宣言する。
自分でやれば許せるものだ。 許せる範囲が広がる、つまり大きな心が養われる?
渋くたって構わない、ということで柔らかそうなのを試食してみる。
個人差はあると思う。 どの辺からを干し柿と判定するかは勝手だが、渋味を感じず、
深い甘さで口の中が満たされれば、それ以上、何を望むだろう。
しかも、気温の低さで、トロトロの中身は冷たく舌に触れる、この「冷菓」は夏にも美味し
そうだ。 ここから、順番に柔らかいものを食べてゆき、半分くらい食べたら、もっと固く
なるまで干して保存しよう。 冷凍保存は実績がある。
我が家で採れた大きな柿は、先行したのでもっと熟している。 外から触ればトロトロで
滴り落ちそう。 「巻き柿」を作るには、こちらの方が適しているかもしれない。
「ムカゴを食べよう」という運動をしている人たちがいるらしい。
もっともな話だと思う。 ぜひ、大きな流れになってほしいものだ。
当地で、庭に手入れされていない柿の木を見かけることがある。 もちろん、事情は様々だ。
昔はその実の成長が楽しみだったのでは、と想像してしまうが、柿を干している家は少ない。
食べられるものだから無駄にしたくない、という考えもあるだろう、それも賛成する。
でも、それと共に、「面白くて美味しい」と感じるので、この遊びを紹介しておきたかった。
遊びなのだが、「使命」のようにも思われる。 ミッションだろうか。
Musik Gabriel's Oboe