Richard Wagner Festival In Bayreuth, Germany. Outside view of the festival hall.
年末の恒例、といえば人それぞれに思い浮かぶものがあるだろう。
NHKのこの番組も21世紀になってからは、ファンにはお馴染みであり、年の瀬の楽しみ
として一部に絶大な人気があると思う。 その年の「バイロイト音楽祭」の様子が放送さ
れるのだが、これを全部聞こうとすると、半端ではない体力と気力が必要となる。
4日間に渡って上演される「ニーベルングの指輪」は正真正銘の大作なのだ。
リヒャルト・ヴァーグナー作、前夜祭と3日間の舞台祭典劇「ニーベルングの指輪」。
NHK-FMで、今年は12月24日の夜9時から放送が始まっている。
初日は前夜祭、楽劇「ラインの黄金」が始まるが、2時間半くらい掛かるだろう。
7月27日分から、現地バイロイトでの実際の上演に合わせて、4日間の放送となる。
25日の楽劇「ワルキューレ」、26日の楽劇「ジークフリート」。
そして最終日、27日の楽劇「神々の黄昏」が放送される。
上演時間もだんだん永くなり、3時間半から4時間半くらいになってゆくだろうか。
この音楽祭は、ヴァーグナーが自分の作品を上演するために創設した音楽祭であり、
会場である「バイロイト祝祭劇場」も自らが、自作を効果的に上演できるよう設計した。
資金の援助をしたのは、密接な関係を持つバイエルン王「ルートヴィヒ2世」である。
しかも、驚くことに、この音楽祭を仕切るのはヴァーグナーの血筋を保つ者に限られる。
いささか極端にも感じられるが、現在までは、このように伝統が守られ続けているし、
その宗教的ともいえる絶対性が、信奉者を失わない理由でもあるだろう。
Katharina Wagner Bayreuth Festival Decide For New Leadership
今年も「クリスティアン・ティーレマン」の指揮。
彼は1959年ベルリン生まれ、ベルリン音楽大学卒業の指揮者。
若い頃はダニエル・バレンボイムの元で修行した。
Musik この楽劇を今すぐに聞いてほしいというわけではなく、このような音楽も世界には
存在している、ということの簡単な紹介と思っていただきたい。