「大根の季節」って、いつなんだろう。
冬の野菜というイメージが強いが、一年中見かける。
栽培方法など調べてみると「春蒔き」と「秋蒔き」があるらしい、おまけに
「時無し」という掟破りな名も見つけてしまった。
しかし、実感としては、寒さに伴い大根が「大きく」なってきたように思え
ないだろうか。 瑞々しく張りがある。
もちろんそうは言っても確かな因果は知らない。 寒いから大きく成長する
なんて考えられないが。 「冬の夜空に明るい星がたくさん見える理由」の
ように、あれこれ考えても、答えは意外に簡単ということもある。
畑で見る姿は、全体の半分くらいが地上に出ている、土に保護されていない。
だが、それを言うなら「蕪(かぶ)」だって同じではないか・・・。
真冬には両手で抱えなくてはならない「大大根」に出くわすこともある。
以前紹介したように、我が家では、晴れれば毎日のように切って干している。
そして毎日食べる。人類史上、これほど干し大根を食べた人が居ただろうか。
大きくなると、切るときに形が整えやすい。
きれいに揃った干し上がりを見ていると、悪戯してみたくなった。
我が家には「ふぐ刺し」用の大皿もあるが、冗談にやってみると自分で感激、
こういうのは、食べ物で遊んだというのではない。
改めて、写真を見てほしい。「菊花造り干し大根」。
食べ物に対する感謝である。 礼を尽くしたのだ。
それにしても、干した後の千変万化も楽しませてくれる「大根」、
何度も言うが、まさに「大根は役者」なのである。
Musik この坊やも役者やのう Lucciano Pizzichini