きのうから驚くほど寒い。 きのうは13度に届いただろうか。
それに加え、きょうは雨がしっかりと降っていて、気分が冷え冷えとする。
急に気温が下がると、まだ、こちらの身体が慣れていないので寒く感じる。
食卓の下にホットカーペットを出したら、ちゃっかり、誰かさんが。
猫は、どちらかといえば、寒さより暑さに強い。 遠い砂漠の記憶か。
言い換えれば寒いのが嫌い。 暖かいところを探すのが上手だ。
冬に、アミは自分がアンカを暖めているような格好で、実は抱きしめている。
こちらは熱すぎないかと心配になる。 ときどき水を永い時間飲む。
捕まえて抱っこすると、ホニョホニョ毛のポンポコリンが熱い。
でも、庭の氷を舐めたり、雪の上を走ったりもする。
要するに、人間の温度に対する適応力が弱過ぎる、ということかもしれない。
当地は冷房も暖房も必要ないと思われる時期が短い。 内陸のせいだろう。
それに、家の断熱性能が極めて低い。 戦後のどさくさの中で、そんなことは
考慮されていないのだろう。 野原で暖房している空しさがある。
引っ越してきた頃の風景として、近所に住む兵隊さんが、日本に比べて圧倒的に
安価な灯油を使いたい放題にしていたのを思い出す。
この寒い内陸で、彼等は家の中では半袖を着て、アイスクリームを食べていた。
貧乏な日本人を馬鹿にしながら、というわけでもないだろうが。
あるとき、我が家に来た兵隊の息子が、ミルクが欲しいというので飲ませたら、
グエ~っと言って吐き出した。 これミルクかよ、水みたいだ、と言った。
当時の日本の牛乳が薄かったのだろうか、でも、なんて馬鹿な子。
残念だが、いつでもどこにでも田舎者は居るものだ。
子供にはそうしたところがあるものだし、家で飲んで脂肪を蓄えればいいさ。
栄華は続かないのだから、脂肪は身体の貯金かもしれないよ。
日本人だって、心の底に優越感を持って臨めば、愚かさを隠し通せない。
外国などへ旅行して、同じようなことをやって、陰で嘲られているに違いない。
忘れないようにしよう。 宇宙は波なのだ、栄枯盛衰は世の習い。
貨幣価値の違う国で食事して、「安~い」なんて決して言ってはならない。
隣で食べている人の気持ちはどんなだろう。
一所懸命働いて、倹約して、その食事が月に一度の楽しみだったら?
立場は逆転することもある。 春夏秋冬が巡るのだ。
日本の冬は暖かいという予想だが、冷夏暖冬の法則はあてはまるのだろうか。
Musik
曲は「愚かなり我が心」。 といっても恋に落ちる愚かな心を歌ったもの。
しかし、それを愚かというなら、否定的な人生? 各自ご勝手に。
Bill Evans - My Foolish Heart