みなさんそれぞれに、住んでいる行政区の「花」というものがあると思う。
ここでは、市の花が「キンモクセイ」、そして市の鳥は「シジュウカラ」。
なんでも、子供が生まれたらキンモクセイの苗を市から貰えるらしい。
先日、佐渡へ転居した友人も、長男が生まれたときに貰って植えたそうだ。
大きく育ったその樹を残して、海の彼方へ引っ越していった。
あの樹は切られてしまうのだろうか。
我が家の庭にもキンモクセイがある。 うまく剪定できずにいつも悩む。
花を集めて家に入れると、普段、香りのある生活をしていないので、
その強さに驚いてしまう。 バスルームに置くことにした。
枯れて来ると、一気に香りもしぼむ。
キンモクセイと言えば、玄宗皇帝の寵姫「楊貴妃」を思い出す。
あの甘い香りと味の「桂花陳酒」は楊貴妃が愛した酒として知られる。
中国の四大美女のひとりで、彼女は「ライチ」を好んだことでも有名だが、
「桂花陳酒」の説明を読めば「楊貴妃が飲んでいた」と、必ず書かれている。
販売している宝酒造は「白ワインにキンモクセイの花を3年間漬け込んだ」もの
と宣伝する。 蒸留酒と勘違いしていた、これは醸造酒なのだ。
淡い琥珀色に、キンモクセイの香り、一度お試しあれ。
Musik この曲と楊貴妃の国とは、全く関係はありませんが、