何人もの人が、これから「この本」について述べるだろう。
クールハンドについて触れる人はいないかもしれないので、ここで書き添えよう。
これは、わたしにはとても理解しやすい「記号」と感じているからだ。
外国のことは分からないが、日本でクールハンドを名乗るか、それを口に出す人は
少なくはない。 わたしは、彼等を密かに「ルーク教徒」と呼んでいる。
「ルーク」とはエヴァンゲリオン(福音書)を書いた「ルカ」の英語読みだ。
彼等は「クールハンド・ルーク/COOL HAND LUKE」の熱烈なファンに違いない。
ルーク教徒は1967年度のアメリカ映画「暴力脱獄」を愛している。
この原題が「クールハンド・ルーク」。 ポール・ニューマン主演、
スチュアート・ローゼンバーグ監督作品。 同名の小説を原作としている。
主人公の囚人「ルーク・ジャクソン」はムチャムチャ格好良いのである。
ルカというよりはキリストをイメージしているように感じる。
ヤツに惚れなきゃ男じゃないよ、というタイプだ。
クールハンドという言葉は、多様な意味にとれるので、ここでは限定しない。
「意思の疎通が欠けていたようだ」ということになるから・・・。
この台詞で笑える人には釈迦に説法の話だったが、アラタ氏本人も気付いて
いない可能性のある話をひとつ。
ルカは聖人に列せられている。 彼は「画家の守護聖人」でもあるのだ。
Musik この映画の音楽を担当したのは巨匠「ラロ・シフリン」。
(彼の作品は「燃えよドラゴン」だけじゃないぞ)
Cool Hand Luke (1967) trailer