「まこという名の不思議顔の猫」、これは有名な本だ。
三巻まで出てるようだし、絵はがき帖なるものまである。
なんでも、ブログで人気が出て出版に至ったということらしい。
不思議顔とは、巧い表現。 動物にはどの子にも可愛さがあるが、その様子は
千差万別で、特に飼い主からは偏った意見しか聞こえてこない。
この本の出版元は「マーブルトロン」という、その名もなんだか可愛いくて、
実際にお嬢さん系の本が多い出版社に感じられる。
この本が我が家に置いてあるのは、ちょっぴり奇異な感じがするかもしれない。
もちろん事情があるからなのだ。
「新刊情報」を見て頂くと、10月29日発売予定の本が紹介されている。
アラタ・クールハンド著「FLAT HOUSE LIFE」。
著者は桑沢出身のイラストレータである。 描けるし、書ける人だ。
取材を申し込まれたときに、わたしは彼に懸けた、というか賭けたというか。
俎上に乗るには恐怖もあるが、なんだか抵抗無く彼を受け入れることが出来た。
出会いの直感というものだ。 「あんさんの好きにやってみなはれ」。
さて、英語遣いにとってはフラットハウスとは何だ、ということになるだろう。
日本人には意外な感触があるが、英語で「flat」はアパートなどを指すと思う。
この本では、「平屋」みたいな意味として使われている。
確かに、我々にはこの方が受け入れやすい語感のイメージとなる。
著者の造語として受け入れたら良いのではないだろうか。 クールハンドだ。
「クールハンド」については、あしたの話題としよう。
これが「まこ」 だ。