ピアノのフェラーリとも呼ばれる有名なイタリアのピアノ「ファツィオーリ」、
モダンなイメージと、その音で、急速に評価を高め、最高峰の仲間入りをした。
ピアノは完成された楽器と言われて久しいが、開発の余地は残っているようだ。
そういえば、自動車も何十年も前から完成域にあると思われながら、あらゆる
部分で改良が進んできた。
そして現在は、自動車の発明時の選択肢のひとつであった「エレキ」に向かって、
大きくステアリングを切ろうとしている。
多摩地区に暮らす身としては、「たま」の復活を期待したい。
「たま」といっても猫ではない。
東京電気自動車の名車「たま」のことだ。
ピアノの話に戻ろう。
FAZIOLI「Liminal」のホームページ
ブーニンが出演したファツオーリに関する日本のテレビ番組
ファツオーリ社のプロモーションビデオ
ここで、ラテンに対抗(?)して、ゲルマンの逆襲。
四輪駆動車の開発で、技術的革新性を知らしめたドイツのアウディ。
技術系の社長の元で、アルミの多用や空力ボディといった実効性のある技術で
独自のポジションを確立している。
それが今回は、スタインウェイ、ベヒシュタインと並ぶピアノ三大メーカー、
オーストリアのベーゼンドルファーと手を組み、新しいデザインに挑戦した。
そして、なんとも美しいピアノが出来上がった、一目惚れである。
自動車好きならご存知だろう、アウディはAudiと書く。
Audio(オーディオ)という言葉を連想して頂けないだろうか。
ラテン語由来のこの言葉は「聞く」という意味に等しい。
つまり、冗談を混ぜて言うなら、音楽に目や耳を向けても意外な展開ではないのだ。
(なぜ、社名がラテン語か、それには深いわけがある、ここでは触れない)
その音は、まさに披露されようとしている。