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庭に、四本の桜が在る。先行した一本が豊かにピンク色。この木はツルに絡まれて、とても可哀想な状態だった。それをふたりして、なんとか救出してやったという気持ちがある。
当地へ引っ越したのは6月だったので、春を迎えるのは二度目。手入れされた花木ではないけれど、しっかりと花を見せてくれるようになった。
家に桜の木があるって、こんなに幸せな気分なのか、と初めて思った。
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