精密検査は、行きつけのA病院で行なうことに。
段取り的に、胸部レントゲンで肺がんの疑いが出たら、次は胸部CTスキャン。
これは簡単に検査出来て、せっかくの胸部輪切り撮影、思い付くあらん限りのことを担当医に質問。 専門外のことは言い難いだろうけれどね、「問題無さそうですが半年後に再度撮影とういことで如何でしょう」、これで話がついた。 その他の部分も問題無いと言われた。
問題は、胃がんの疑いが認められた場合の「次のステップが胃カメラ」ということ。
ふたりとも経験が無い。 噂は色々聞いている、出来ればやりたくない検査である。
とは言え、子どもみたいに愚図ってもいられない。
これは命に関わる問題だから。
なんとか、夫婦それぞれが「胃カメラの苦難」を乗り越え、ふたりとも異常無し。
疑いがあるという診断。 その基準は非常に曖昧に思われる。
病院の売り上げが落ちているという。 スタッフ全員でなんとかしなくてはならない。
わたしたちは医療関係者が神だとも天使だとも思っていない。
もちろん、崇高な使命感も幾ばくか持ち合わせて欲しい。
けれど、これは彼等のオシゴト。
仕事に対する責任は、どの業種にも等しくある。
今回は、検査結果を聞いても、なんだか釈然としないのだった。