カメラを振ると、画面上に線が描かれることが多い。
特別な効果を狙うなら、その線が淀んでいても良いけれど、
多くの場合は、「勢いのある伸びやかなライン」が欲しくなる。
勢いよくカメラを動かせば良いけれど、それも慣れないと難しい。
書道家の筆遣いを見ていると、ゆっくりと動いているのに綺麗な線が描き出される。
これは練習の積み重ねなのだろう。
これが理想に思われる。 しかし、高度に難しい。
ゆっくりでも伸びやかなラインが描ければ、速く動かすことは簡単そう。
もちろん、ブレないように訓練するのが当たり前であり、最初にやるべきこと。
親からは、シャッターを切るときは「夜明けに霜の降る如く」、と厳しく言われていた。
でも、それはそれ。 写真の表現にはカメラを動かすことだってあり得る、と思う。
厳密には、動くか動かないかではなくて、動きが遅く小さいか、速く大きいかの問題。
三脚があっても、動きが小さくなるだけ、程度の問題ではないだろうか。
この世に動かないものってある?
一月も後半だなぁ。