夜で寝る時間帯なら、朝までには復旧してくれ「この停電」、と念じて寝るしかない。
ところが、朝になっても停電。 夜が恐ろしい。
歩いて出かけても、日暮れまでには戻らないと。
朝は、チェーンソーの音で目が覚めたのだった。 倒木が道路を遮断しているらしい。
チェーンソーを持つ者は、「おっかぁ、きょうは帰れねぇかもしんねぇ。」
そう言って、朝から飛び出したに違いない。
災害を経験して、良いところは殆ど無いけれど、少しだけある。
それは被災者が団結すること。 これを機会に今までより多くの方々と話ができた。
助け合うしかないのである。
ひとりで持ち上がらないものでもふたりなら楽々、それはよく経験すること。
それと情報交換。
暑くて、何度も水浴びをした。
家に居ても落ち着かないので、午後、周囲を少し歩いてみた。
あまりに悲惨なところは、撮るには憚られる。
他人様の不運を撮りたいわけではない。
それを撮って、社会性のある写真なんて、言いたくはないのだ。